コラム/コンセプトの重要さ②ースタバは高いのになぜ人が集まるの?ー
【エコズデザインコラム・コンセプトについて】
コンセプトの重要さ・そもそもコンセプトって何?についてシリーズで書いてみたいと思います。
第二回目の今回は、
第一回目のコチラ▷コラム/コンセプトの重要さ①ーコンセプトとは何か?ー
スタバファンは、自分からスタバファンになったように見えて、本当のところは、スタバ側から「選ばれて」いる。
「スタバのコンセプト」に基づき、スタバ側が客を「選んで」いる。
ということにについてご説明していきたいと思います。
しかしながら、上記見解は、なかなか素直に認めにくい部分でもあるかな、と思います。
「私が」「自分から」スタバの、あんないいところ、こんな素敵なところを見つけて、いいなあ素敵だなあと思い、大好きになった。
自ら「選んで」好きになった。ファンになった。
勿論、そう思っていますよね。
でも、実は、
スタバ側が、客を「選んで」いるとしたら?
そして、あなたは実はお店側から「選ばれて」いたとしたら?
でも、実はそうなんです。
それが、「ブランディング」ということであり、そのためには、「コンセプト」が必要になります。
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まず、スタバなどサービス提供側は、「ブランドコンセプト」に基づき、
・店の雰囲気
・客層
・値段
などを決定し、それを打ち出します。
初めにお客側がそれらを決定するわけではないのです。
そしてその決定された「雰囲気/来てほしい客層/値段」に対して、お客側は、
それ(サービス)を購入するかどうか。
“だけ” しか実のところ選べません。
誤解を恐れずに言えば、私たちは、企業の戦略(ブランディング)に情報を操作されています。
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では、例として、「スターバックス」のコンセプトについて以下に述べたいと思います。
スタバが、比較的高価格帯のコーヒー等を提供していてもそれでも、スタバファンと呼ばれる人々がある一定数いるのは、
スタバのコンセプトに、
コーヒーを売っている店 “以上”の「付加価値」があり、それを付加価値と見いだした人々がファンとなっているからです。
スタバのコンセプトを以下に調べてみました。
スターバックスは美味しいコーヒーを提供する店でもありますが、それ以上に大切なのは「客に安らげる場所を提供する」というポイントが重要です。その場を「第三の場所」と表現しています。
第三の場所とは、更に 調べますと、
不特定の人々が交流する物理的な空間のことを指しています。出典http://aiit.ac.jp/column/view/43
このコンセプト通り、スタバファンは、コーヒーを飲みにくる以上に、「安らげる場所、交流できる場所」そんな「空間」を求めてスタバにやってきて、その「空間自体」にお金を払っていきます。
つまり、スタバの提唱するコンセプトに基づいた発信、ブランディングをしていった結果、
比較的高価各帯でのコーヒーでも、リピートしたい、というファンが多く生まれました。
と、いうことは、値段に関しても、コンセプトさえしっかりとしていれば、実はそれは問題ではなく、コンセプトによっては、高価格であることの方が喜ばれるサービスもあるのです。
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次回は、コンセプトさえしっかりしていれば、値段設定も怖くない、また具体的なコンセプトの決め方についてご説明させていただきたいと思います。