仕事柄「センス」というものに関して、よく考える機会も多いです。
一般的には「センスがある・ない」という言われ方をしますが、果たしてその「ある・ない」は目に見えるものではなく、
ましてや資格で括れるものでもない為、
センスってなんだ?
というのは、私にとって永遠のテーマでもあります。
でも確実に
「これセンスあるなあ〜」と思う瞬間と「これセンスないな〜」と思う瞬間が皆さんにもあると思います。
♦︎センスは生まれつきなのか?
センスとは決して生まれ持ったものではなく、後天的に身につくものだと思っています。
子供の頃、お習字を習っておりまして、週1ペースでお教室に通い、課題のお手本の文字を見ながら、練習を続けていたある日、
「この字のここは跳ねさせるんだな、ここは真っ直ぐだな」などと、突然「その文字の型」のようなものが分った瞬間がありました。
また、公文式も習っておりまして(笑)やはり週1ペースでお教室に通い、短時間内にひたすら単純な計算問題を解いていきます。
そんなある日、やはり突然、数字と数式を見ただけで、答えが自動的に浮かぶようになりました。
小説を読むのが大好き過ぎる子供だったので、作文は大得意で、賞も沢山いただきました。文章の書き方に悩んだことは一度もありませんでした。
これらは、繰り返し繰り返しそれら(※知識とします)をひたすら見続けていた為、その知識の「型」のようなものが、潜在意識下に蓄積されていったのではないかなと今は思っています。(※その後やめてしまって、今は字は汚く計算は弱い大人になってしまいました〜泣)
これは「センスの身につけ方」と同じ事だと思っています。
つまり、
・(その分野の)知識のインプットがまず基本であること。
・そのインプットは潜在意識下に蓄積されるだけの量が必要であること。
が、まず基本、大前提にあること。
↓
その蓄積された知識は、(心の)引き出し内に、自動的にカテゴリ別に分類されるのではないかと思います。(恐らく無意識に)
その後、必要がなければその引き出しを開けることはなありません。引き出しってそういうものですよね?
↓
その後、ここからが「センスがある・ない」に別れます
↓
が、今度は意識的に、Aカテゴリの引き出しを開けて、Cカテゴリと組み合わせることが出来るかどうか?
AとCをつなげてみようという発想が出来るかどうか?
その同じカテゴリ内にいないもの同士を結び付けた時に生まれた作用によっては「センスがある・ない」と感じる物が出てくるのではないかと。
つまり、その「結び付ける力」を「センスがある」と呼ぶのではないかなと思っています。
そのためには「経験」も重要ですよね!
↓
なので、生まれつきセンスがある人がいる。というよりは、生まれてから成長していく過程で「どれだけ素敵だと感じるものを見て触れて自分の中に入れているかどうか」
その後、
その引き出しを(意識的に)開けて、中のもの(知識)を組み合わせることが出来るかどうか。
↓
知識+経験
ということで、決して生まれつきではなく、後天的に自分の力で身につけられる。
また、それは成長を続ける限り可能なことであって、もう若くないから、とか環境がこうだから、とかは言い訳でしかなく、
要するに「どれだけそれに集中しているか・吸収したか」そして「それを実践してみたか(経験)なのかなと、それだけのことではないかなと、思っています。
まあでも興味が無い事は、初めから大量のインプットはできないのが人間ですからね。
ですから「自分の好きなこと」をやってくださいね〜と、私は思います。
長文お読みいただきありがとうございました。
▼こうしたコラムを定期的に書いております
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