デザインの目的と、デザイナーの意味。

デザインの本当の目的は「見やすくすること」

見やすい=伝わりやすい

伝わるから、動いてもらえる。

伝えたいことを、相手がちゃんと受け取れるように整える。

迷わず読めて、スムーズに理解でき、必要な情報にちゃんと辿り着ける。

それが、良いデザインの役割です。

例えば、文字は小さめの方が余白が生きてお洒落になるのですが、
「伝えたい人(ペルソナ)」が40代以降であったりすると、小さ過ぎると読めない。ということが。

「届けたい人に届かない」は、良いデザインとは言えないのです。


デザインは、「伝えるための整理整頓」。

自己満足のレイアウトや、主張しすぎる装飾は、かえって伝わりにくくなってしまうことも。

見やすいものは、伝わります。
伝わるから、届きます。

伝えるために整える。
それが、本当のデザイン。

ただ、

もちろん、見た目の美しさも大切です。

でも、本当の目的はもっとシンプルで本質的。

だって、
「アート」ではないから。

「アート」は、自分自身を表現する。

「デザイン」は、お相手への思いやりでもあるんです。

伝えるために整える。
それが、本当のデザイン。

だから「装飾」はそのためにあるのです。

「お洒落に見せるため」に装飾する。というよりは、

伝えるために、
その一本の線がある。
その太字がある。
その装飾があります。

デザイナーは、何の計算もなく「なんとなく」で装飾を使いません。

一見、感覚的に見える装飾も、全て「伝えるため」に置かれています。

ほんの小さな装飾にさえ、理由と意図がある。

デザインは「整えること」で伝える技術です。

飾るためじゃない。
届かせるためにある。

「可愛いからこのアイコンを入れてみた」等、

そんな “なんとなく” で加えられた装飾は、情報を濁し、迷わせてしまうこともある。

見やすく、伝わりやすく、迷わせない。

デザイナーと名乗る人は、
それら一つひとつを “計算して置く”ことができる人だと思います。

装飾でさえ、伝えるための仕掛け。
デザインに偶然はない。

伝わること、届くこと。

それを整えるのが、デザインの本当の力、本質です。

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